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抗菌薬(抗生物質)の正しい使い方

抗菌薬は通常、治療後の感染を予防する目的(予防投与といいます)と、すでに感染(化膿)している病気を治す目的で使われます。治療する病気の程度(予防投与の場合)や治療する感染の状態、患者さんの全身状態を診ながら適切な薬と量を決めていきます。
今回は、感染症の治療に抗菌薬が使われる場合について少し詳しくお話してみましょう。

抗菌薬は、一回の投与ではその効果は期待できません。どんな抗菌薬でも最初の投与で感染を起こしている細菌を100%死滅させることができないからです。仮に死滅できない菌を40%とし、次回投与までに残った菌が2倍に増殖するとしてみましょう。この割合は薬の強さ、細菌の強さ、患者さんの体力、免疫力、栄養状態などいろいろな要素が絡んできますので、一概には言えませんが、ここでは話を判りやすくするためにこのように決めてみます。

図をご覧いただくとわかると思いますが2回目に内服する時にはいったん40%に減った菌が80%に増殖します。2回目の服用の効果で、80%あった細菌は32%に減りますが、次の3回目に服用するときには64%に増殖しています。以上のように抗菌薬をのみつづけることで、少しずつ細菌は減少していきます。そしてついには自分の免疫力によって細菌数がゼロになり感染症は完治します。

しかし最初の半分くらいに細菌数が減ると急に楽になり、御自分の判断で内服を中止する方がたまにいらっしゃいます。するとせっかく減り始めた細菌が再び増殖し、前よりも症状が悪化し、運悪く耐性菌が増えれば、同じ抗菌薬を投与しても効果を示さないことになります。(図の赤線)もうひとつよくあるケースが、つい薬を内服するのを忘れてしまうケースです。この場合にも細菌数が減っていかないことが同じ図からお判りになると思います。

また最初の1日2日では、全く効果が認められないように見えても、実際は細菌数が少しずつ減って、あるときから急に楽になることもよくあります。症状が特別悪化しない限り、最低3日間は決められたとおり内服してその効果を判定すべきです。

しかし、万一副作用(ひどい下痢、高熱、痙攣、じんましんや喘息発作などのアレルギー症状)がでた場合は、速やかに内服を中止し、担当医療機関にご連絡ください。ご自分で副作用があるかどうかはっきりしない場合にも、担当医療機関に先ず連絡し、指示を仰ぐようにしましょう。

  まとめ

1. 決められた用法をまもり、御自分の判断で内服を中止しないで下さい。

2. 効果がないように見えても最低3日間はキチンと内服して下さい。

3. 万が一副作用が出た場合には内服を中断し医療機関にご連絡下さい。

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